生産者と消費者が直接売買できるアプリ「ポケットマルシェ」にコシヒカリを出品している米農家の長尾さん夫婦=福井県池田町

 農家や漁師がスマートフォンを通じて消費者に生産品を直接販売できるアプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」が全国的に人気を集めており、福井県内の農家からも米や加工品を出品する動きが出てきた。アプリには売買後、消費者と生産者が気軽にコミュニケーションできる機能もある。サービスを利用する県内の米農家は「消費者と直接つながれる仕組みが魅力。あの人が食べてくれると思うと、やる気が湧いてくる」とメリットを感じている。

 「ルックス70点、味120点」「形はいまいちのイモ…でもおいしい」―。スマホでアプリを立ち上げると、農家や漁師が手書きした味のあるポップが目に飛び込んでくる。市場にも出荷している野菜や米、魚介類のほか、サイズや見た目が規格外の“訳ありお買い得品”も目立つ。

 消費者は必要な情報を登録すれば、写真や生産者のコメントを見てスマホで注文、クレジットカードで決済できる。注文が入ると、生産者には提携するヤマト運輸から配送先が記入された伝票が届き、生産者は商品に伝票を貼ってドライバーにそのまま渡すだけで発送完了。出品もスマホ画面の指示に従って進めば手続きでき、高齢化が進む生産者の負担をなるべく軽くする工夫が施されている。

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