大雪で立ち往生した車列=6日午後5時10分、福井県坂井市丸岡町一本田中の国道8号

 県の災害派遣要請を受け、立ち往生の救出活動に当たった陸上自衛隊第10師団(名古屋市)の甲斐芳樹師団長(陸将)は7日午前の県災害対策本部の会議で「現在の最も大きな問題点は、(立ち往生区間の)南側で(車が)どんどん増えている状況」と、救出が進まない状況を危惧。県警による交通整理の徹底を強く求めた。

 陸自の態勢が1300人余りに増強され、交通整理も機能し始めると、7日夜から8日に入って少しずつ車が動き始めた。立ち往生の車が全て救出されたのは発生から約3日後の9日午前1時だった。

 大雪のたびに繰り返される北陸道や国道8号のまひに、立ち往生に巻き込まれた福岡県内のトラック運転手は「今回の災害は人災。教訓が生かされず、国、県、地元自治体の連携が非常に悪い」と憤る。

 県幹部の1人は「福井河川国道事務所は、渋滞や立ち往生をどう把握していたのか。通行止めのタイミングなどで高速道路会社とどんな連携をしていたのか。われわれの方が知りたい」と漏らす。

 西川知事は「北陸道と直轄国道の相互の交通管制を広域的に検証しなければならない」と指摘。ハード、ソフト両面の対策を求める考えだが、大動脈の克雪の具体策は見えないままだ。

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