大規模立ち往生区間

 北陸自動車道が通行止めになり、交通量が増えた国道8号も立ち往生で寸断される状況は、越前市から敦賀市にかけてなどで何度も起きている。

 県内では2005年12月の大雪を踏まえ、06年度から大雪警報発表時に「県冬期道路情報連絡室」を設けている。中日本、西日本高速道路と国土交通省福井河川国道事務所、県、県警、福井地方気象台の担当者が同事務所の一室に集まり、カメラで道路状況を確認しながら情報を共有する仕組みだ。

 今回の大雪でも設置されたが、連絡室の事務局になっている県道路保全課の鰐渕浩司課長は「国道8号が渋滞になっているという情報は得ていたが、どの時点でどの程度延びているかを聞いていたかははっきり分からない」と言葉を濁す。

 県が6日午後0時半ごろから開いた連絡会議。西川知事が災害対策本部の設置を指示した後、辻土木部長は国道8号の立ち往生が約1000台に上っていると報告し、知事は自衛隊に災害派遣要請を打診したことを明らかにした。

 その後も立ち往生は拡大し続けたが、鰐渕課長は「1500台規模になっていると知ったのは、(同日午後2時半に)福井河川国道事務所が発表した段階」と話す。

 北陸道の県内区間のうち丸岡インターチェンジ(IC)以北は、7日未明から明け方にかけて通行止めが解除され、中日本高速道路は国道8号の代替路として加賀IC―丸岡IC間を無料開放した。だが状況は改善せず、立ち往生の車列に連なる車が後を絶たなかった。渋滞は福井市南部の下荒井町周辺まで続き、通行止め区間も同市和田2丁目まで延びた。

 当時、トラックで金沢市へ青果を運んでいた会社役員安東隆広さん(51)=大阪府=は「いつまでに運べるか見通しが立たず困る。泊まりを覚悟してます」と諦め顔で話し、通勤途中だった坂井市の会社員下出英次さん(50)は「ガソリンの残りが半分。とても心配」と表情を曇らせた。

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