大雪で立ち往生するトラック=6日午後6時25分ごろ、福井県あわら市熊坂の国道8号

 立ち往生の影響で家から出られなかったというあわら市の現場周辺住民は「(片側)2車線の北陸道から1車線の国道に車が流れれば、夏場でも渋滞する。案の定、(北陸道の通行止めから)数時間で車が止まった」と振り返る。

 中日本高速道路や国交省は、2011年に北陸道と国道8号が同時に長時間寸断された大雪を踏まえて対策を大幅に強化したが、福井県越前市から敦賀市にかけてが中心で、今回のあわら市から坂井市にかけての対応は難しかった。野村さんは「道路事業者には、(高速道路や国道など)幹線全てを寸断しないようにという共通目標はあるが、現実的には難しい部分がある」と悩ましさを打ち明けた。

 福井県内の国道などを管轄する国交省近畿地方整備局は過去の大雪を教訓に、立ち往生が発生する前に通行止めにして集中して除雪に当たる区間を決めている。国道8号のあわら市牛ノ谷―坂井市丸岡町羽崎も対象になっていた。通行止めの目安は「地形、気温等によって異なるが、1時間の降雪量で5センチ以上が継続するような場合」としている。

 今回は目安に当てはまる降雪状況だったとみられる。にもかかわらず、あわら市から坂井市にかけての約9・9キロを通行止めにしたのは、既に大規模な立ち往生が発生した後の6日午前11時だった。

関連記事