山のように盛られたゴボウを頬張る男衆=17日、福井県越前市国中町

 「ごぼう講」「ごんぼ講」として知られる福井県越前市国中町の「惣田正月十七日講」が17日、雪深い同町の民家で行われた。羽織はかま姿の男衆が山盛りのゴボウ料理を豪快に頬張り、今年一年の豊作や健康を祈願した。

 江戸中期の1705(宝永2)年、年貢の厳しい取り立てに対抗して、村人の結束を強めたのが始まりとされる。現在は同町の45戸が「講宿帳(こうやどちょう)」の順番で開いており、314回目を迎えた今年は見延勝彦さん(55)が「宿主」を務めた。

 ふすまを取り払った座敷の床の間に設けた神座で神事を営んだ後、お膳に並べた“主役”が登場。ゆでたゴボウを裂いてみそあえした料理で、前日から準備した。一人前が約2キロあり、5合盛の白飯や焼き豆腐、特大の漬物などが添えられた。

 男衆は長さ20~30センチもあるゴボウを箸や指でつまんでぱくり。酒を酌み交わしながら、除雪の苦労話などに花を咲かせて親睦を深めた。

 大役を果たした見延さんは「青森から取り寄せたゴボウが大雪で届くのか、やきもきした。全てが初めてで緊張したが、こうして皆さん集まってくれ町内の絆を感じた」とほっとした表情を浮かべていた。

 
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