大雪の影響を受け臨時開館された献血ホールに訪れた献血者(右)=16日、福井市月見3丁目の「いぶき」

 記録的な大雪の影響で福井県内の献血者数が激減し、福井県赤十字血液センターは輸血用血液の確保に苦心している。献血受け入れの柱となる移動献血車が、派遣先の駐車場の除雪が進まずに稼働できない状況となっているためで、16日は献血ホールの休館日を返上して臨時開館した。減少分は他県からの輸送に頼りながら、献血への協力を呼び掛けている。

 同センターによると、輸血用血液のうち赤血球製剤は通常、企業や商業施設に出向く移動献血車による献血で約8割をまかなっている。だが、大雪で派遣先の駐車場所がふさがれるなどし、5日午後から稼働がストップ。本来なら約700人分の献血が見込める14件の派遣予定が取りやめとなり、1月の大雪やインフルエンザ流行の影響による献血者不足に追い打ちがかかる形となった。

 福井市月見3丁目の献血ホール「いぶき」に訪れる献血者数も大雪で減る中、同センターは東海北陸ブロック7県のセンターからの輸送で血液を確保。県内医療機関への供給は維持しながら、過去に献血をしたメール会員らに献血を呼び掛けていた。こうした状況から、この日は毎週金曜が休館の同ホールを臨時開館。朝一番に訪れて献血した会社員女性は「(大雪災害のために)お金は寄付できなくても、体は健康だからこれくらいなら協力できる」と笑顔を見せていた。

 移動献血車は20日から、坂井市役所丸岡支所への派遣を皮切りに稼働を再開できる見通しとなった。担当者は「大雪が続けば、安定的に血液を届ける態勢に支障を来す恐れがあった。何とかヤマは越えそうだが、引き続き献血への協力を求めていきたい」としている。

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