福井県は16日、今冬の嶺北地方を中心とした記録的な大雪による除排雪経費について、13日までの実績として県分28億円、17市町分80億7千万円の計108億7千万円となっていることを明らかにした。県は2017年度2月補正予算案で11億円を増額し、17市町はさらに予算の追加が必要と見込んでおり、当初予算を合わせ県、17市町分の合計は少なくとも153億円程度かかる見通し。県のまとめによると、屋根雪下ろし中に転落して重傷だった越前市の男性(64)が亡くなり、大雪の影響による県内の死者は計9人となった。

 同日会見した西川一誠知事は「特別交付税の配分のほか、人流、物流の確保、関係機関の連携強化を国に求める」と述べ、来週早々に要請活動を行う考えを示した。

 県のまとめでは、除排雪経費の実績として県は28億円。市町別では、147センチの積雪を記録した福井市が最も多く29億9千万円。大野市は8億9千万円、越前市は8億2千万円、鯖江市は7億3千万円などとなっている。

 県は17年度2月補正で、除排雪経費11億円を増額。当初22億円と合わせ33億円となり、平成に入って最大額となった。17市町は当初予算で計20億円を計上しているが、さらに計100億円程度の追加補正が必要としている。

 西川知事は「厳密に数字を押さえなければいけない」としながらも、「さらに必要な経費は追加補正する」と強調した。

 福井地方気象台によると、前線を伴った低気圧が日本海を東に進む影響で17、18日の県内は一時的に冬型の気圧配置になる見込み。17日昼ごろから夜にかけて降雪がやや強まるが、大雪の可能性は小さいという。

 17日午後6時までに予想される24時間降雪量は多いところで嶺北の平地10センチ、山地20センチ、奥越20センチ、嶺南の平地3センチ、山地10センチ。

 21日までの運休が決まっているJR越美北線を除き、JR北陸線、えちぜん鉄道は通常運行。福井鉄道福武線の運行本数は、通常の9割程度まで回復した。県内各地で道路の拡幅や排雪が進み、京福バス、福鉄バスはルートやダイヤを変更しながら運行路線を増やしている。

 一方、県によると、積雪の重みや落雪の影響で国重要文化財に指定されている大安禅寺(福井市田ノ谷町)で屋根瓦が落下したり、軒先や建具が破損するなどの被害が発生している。
 

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