JR越美北線の地図

 JR西日本は15日、嶺北を中心とした大雪の影響で、福井市と大野市和泉地区を結ぶ越美北線全線の終日運休を18日から21日まで延長すると発表した。同線は6日から終日運休し、同地区のライフラインになっている国道158号も雪崩警戒のため時間帯を区切った通行止めが続く。“半孤立状態”が続く住民からは「学校に行けない」「いくら豪雪地帯でも遅すぎる」と不安や不満の声が上がっている。

 12日の時点で同社は、18日までの運休を決めて除雪を進めていたが、13日に大雪が嶺北を中心に再来。同線の終点駅がある大野市九頭竜では、統計開始以来最多となる積雪301センチを記録した。同社金沢支社は「積雪は相当の量に上った。全線の最新の積雪状況を踏まえ、線路の除雪や設備の安全確認に必要な日程の見通しを立てた」と延期の理由を説明している。

 同支社によると、線路上の雪をかき分けて進むラッセル車に加えて、今回は積雪量が多いために線路の外に雪をかき出すロータリー車も投入しているが、ラッセル車に比べて速度が遅く、除雪に時間がかかっているという。現時点では、一部区間の運転再開も22日までは困難としている。

 大野市街地と同市五箇、和泉地区を結ぶ国道158号は同市蕨生から岐阜県境まで、雪崩警戒のために午前、午後の一部時間を除く通行止めが続いている。和泉地区から通学する大野高の1年生男子(15)は「学校に行きたくても行けない状況が続いている。14日からは授業が再開しているのに。授業について行けるかかなり不安だ」とため息。同地区の経営者男性(50)は「地区内にはスーパーもなく、高齢者は病院にも買い物にも行けず影響が大きい」。ある女性(70)は「(運休終了予定の)18日がやっと近づいていると思っていたのに…。五六豪雪の時は国鉄(現JR)を優先して通そうとしていたはず」と声を落とした。

 同線は1日に上下線で計20本が運行。県によると、2015年度の1日平均の利用者数は920人で、福井市美山地区や大野市からの通勤、通学の足となっている。同じ奥越の勝山市を通る、えちぜん鉄道の永平寺勝山線は14日午後に全線で運転を再開している。

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