豪雪に見舞われた福井市に寄せられた応援メッセージ=14日、市役所1階の市民ホール

 「福井の皆さんの日常が一日も早く戻りますように」-。豪雪に見舞われた福井市に、ふるさと納税や励ましのメッセージが続々と届いている。福井県出身者だけでなく、過去の災害時に市民、県民から支援を受けた人も思いを寄せている。メッセージは市役所に展示され、ホームページ(HP)でも紹介している。

 ふるさと納税の寄付者には、市が復興義援金を送った熊本地震の被災者が数人いて、「熊本地震の際にお世話になったご恩は忘れません」と言葉を添えている。過去の県内での大雪に巻き込まれ、電車内で2日間立ち往生した人の関係者は、「わが社の社員におにぎりとみそ汁を差し入れてくれた福井の皆さまに今度こそ恩返しをさせていただきます」と寄せた。

 会員制交流サイト(SNS)では、姉妹都市の熊本市職員が「仲間がたくさんいる福井が大雪で苦しんでいます」「見守ることしかできませんが、頑張ってください」とふるさと納税のサイトを紹介。読んだ人が「熊本地震の際はありがとうございました」と投稿をさらに自分のページに掲載するなど輪が広がっている。

 福井県出身者からのメッセージも。「故郷から離れていて、何もできずもどかしいのと申し訳ない気持ちでいっぱいです。一日も早く解消することを祈ります」「福井市応援隊の1人です。今こそ不死鳥福井!」。除雪作業者を気遣う「本当にお疲れさまです。安全に作業をなさってください」との励ましも来ている。

 福井市まち未来創造室は、14日午後から市役所1階市民ホールにメッセージの一部を展示し、HPにも掲載。林俊宏室長は「休みなく働いている除雪作業員や市民にとって、少しでも励みになれば」と話している。

 ■県と8市町 寄付500件超

 記録的な大雪の災害復旧支援に向けたふるさと納税による寄付は、福井市のほか、福井県とあわら、坂井、勝山、鯖江、越前各市、永平寺町、南越前町が、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の災害支援ページなどで受け付けている。サイトによると14日午後5時現在、県と8市町に計515件、総額813万円余りが寄せられている。

 県と8市町は9~14日に、それぞれサイトでの募集を始めた。県の受け付けページからは県内市町にも寄付できる。災害復旧支援が目的のため、各自治体からの返礼品はない。県地域交流推進課によると、県への寄付は除雪対策や被災者支援に充てる方針。

 県は、2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県へのふるさと納税による寄付の受け付け業務を代行した経緯があり、サイトを運営するトラストバンク(東京)から協力の申し出を受けた。

 「県民のみなさん一丸となって危機を乗り越えてください」「東京で暮らす福井県民ですが、苦境の中でも温かい気持ちで助け合う姿を誇らしく思います」―。県の受け付けページにも、多数の応援メッセージが寄せられている。

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