雪に覆われる福井県大野市和泉地区=13日午後、同市朝日

 「もう雪はいい」「本当にやばい」。13日に積雪が3メートルに達した福井県大野市和泉地区の住民からは悲鳴にも似た声が上がっている。屋根雪下ろしの雪が積み上がり、1階部分がほぼ埋まった民家も多い。

 同地区で除雪作業をしていた辻善範さん(64)は深夜から激しく降り続く雪に「強烈」と一言。13日午前1時ごろに道路に60センチほどあった新雪は、同8時には30センチほどかさを増した。

 住民たちは朝から除雪に汗を流すが「これだけ降り続くとあかん。雪かきしてもすぐ積もるし、何してるか分からん。しんしんと音もなく降り、五六豪雪みたい」と諦め口調だ。

 前日、9時間かけて自宅回りを除雪したという会社員小林博之さん(47)は「朝起きたらまた同じぐらい積もっていた。もうみんな、へとへと」と苦笑いする。燃料や食料は岐阜県から入手する業者、住民が多いという。雪崩の危険性がある国道158号を懸念し「この道が通行止めになれば完全に孤立。停電にならないだけ、ましだけど」と声を落とした。

 地区内の1人暮らしの高齢者宅は28世帯。市和泉支所の職員らが各集落を巡り、屋根雪や周囲の状況を確認している。

 大野市街地と和泉地区を行き来する国道158号では、大小の雪崩が頻発。県奥越土木事務所が13日午後3時半から、市街地から岐阜県境までの約35キロを通行止めとしている。状況を見ながら一時解除する時間帯もある。

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