いじめられていた学生時代を「生き地獄だった」と話す女性。「学校から逃げるのは悪くない」と訴える=2017年12月、福井市内

 いじめられた原因について、女性は「歯を矯正していたこと、すごくおとなしかったこと、『宇宙の外側には何があるんですか』といった変わった質問を先生によくしていたこと」の三つを挙げた。

 親が学校に「子どもがいじめられている」と連絡したことで、いじめがエスカレートしたこともあったので、中学時代には誰にも相談できなくなっていた。

  ■自分を褒めて■

 何度も自殺を考えたが、身近にインターネット環境はなく「どうやったら死ねるのか分からなかった。ただ苦しい生き地獄だった」。今のようにスマートフォンが普及していたら「すぐにでも死んでいた」と話す。

 ただ学校を離れて思うことがある。「学校が社会の全てではない。いろんな社会があって、楽しい世界もある」。現在いじめに苦しんでいる子どもには「クラスメートと仲良く、という感覚は捨てて、今だけのかかわりだと割り切って。とにかくあなたは悪くない」と力を込める。

 「学校からいじめはなくならない」とも。「いじめる側も問題を抱えている。家庭や周囲の環境が悪く、そのはけ口としていじめているから」。だからこそ乗り切ることが大事だと強調する。「この授業のとき、この時間帯は危険だな(いじめられる可能性が高い)って思ったら、逃げればいい。そして寝る前に『お疲れさま、今日も頑張ったね』って、自分を褒めてあげる。この繰り返しで何とか自分を保ってほしい」

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