いじめられていた学生時代を「生き地獄だった」と話す女性。「学校から逃げるのは悪くない」と訴える=2017年12月、福井市内

 福井市の女性(32)は小学、中学時代、クラスメートからいじめにあった。担任の先生には「いじめられる側にも原因があるからね」とまともに取り合ってもらえなかったといい、当時を「生き地獄だった」と振り返る。学校でつらい思いをしている子どもたちには「学校が社会の全てではない。学校から逃げるのは悪いことじゃない」と訴える。

  ■主犯分からず■

 いじめがエスカレートしたのは中学時代。ロッカーにあるカバンの上には「デブ ブス 死ね」と書かれたノートの切れ端が置かれていた。課外授業から戻ると、机やいす、カバンが廊下に放り出されていた。担任の先生も見ていたが「さあ片付けて、授業をするぞ」で終わった。

 紙を四つ折りにしたラブレターが、クラス全員の手を渡って届いたときもあった。「好きです。同じように僕を好きなら、授業が終わったら○○(場所)に来てください」。行かずにいると「どうして来てくれないの?」「好き好き好き好き」といった手紙が次から次へと来た。女性は「主犯が分からないいじめだった。仲良しだった子もいじめる側につき、味方はいなかった」。靴に画びょうを入れられたこともあった。

  ■ホームルーム■

 小学校のとき、いじめを担任の先生に相談したことがある。先生はホームルームで「××さん(女性の名前)から、いじめられているという報告があった。皆さんで考えましょう」と言った。無神経さが信じられなかった。

 ホームルームでは「いじめられる側も悪い」という意見も出て、何も解決せずに終わった。女性は「先生はいじめを軽くとらえていた。傷口に塩をすり込まれるような感じで失望した」と話す。

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