持参したスコップを手に防火水槽の掘り起こし作業を行う仮面女子のメンバー=10日、福井県鯖江市西山町

連休明けの学校再開に向け、学校周辺を除雪する大東中の教職員や保護者ら=10日午前10時35分、福井市大東中

一人暮らし高齢者世帯の屋根雪を下ろす業者=10日正午ごろ、福井市松本3丁目

 記録的な大雪になってから初の週末を迎えた10日、福井県内は各地で「除雪サタデー」となった。小雨の中、近所で協力して道を雪かきしたり、屋根の雪下ろしをしたりと、助け合いの光景が見られた。全国から除雪の手伝いに駆け付けた人もいて、五六豪雪以来の災害に見舞われた県民への支援の輪が広がった。

 福井市下荒井町では、除雪された市道へとつながる幅4メートルの道路約100メートルを、3家族で協力して除雪した。田中茂さん(82)は「困ったときは助け合い。これでようやくスムーズに車が出せるかな」と地肌の見えた道を見つめた。

 山あいの永平寺町浅見区では、区の役員ら10人が集落センターの屋根雪を1時間半かけて下ろした。9日の好天で雪が緩んで重くなっており、スコップなどで切り裂きながら作業。足元に気を付けながら除雪していた区長の田中一さん(63)は「五六豪雪ほどではないが、本当にひどい雪だ」と汗をぬぐった。

 1人暮らしの吉田智恵子さん(81)宅=福井市=では、市内の青木塗装店の社員2人が本業ではない屋根の雪下ろしをした。築70年以上の木造で「家がきしむ音が恐ろしくて夜も眠れなかった。ようやく来てもらえて涙が出るくらいうれしい」と吉田さん。社員たちは「安心してくれているのを見ると、やってよかった」と話した。福井市は雪下ろしができない高齢者らに民生委員を通じて業者を紹介しているが、希望者が多く対応が追いついていないという。

 鯖江市には「めがねのまちさばえ大使」に任命されているアイドルグループ「仮面女子」の窪田美沙さん、北村真姫さんら6人が東京から除雪支援に駆け付けた。

 10、11の両日に市内で予定されていたライブが中止となり「困っている人の力に少しでもなりたい」と北村さん。ファンにもツイッターで協力を求めたところ、都内や大阪などから約50人が集まり、防火水槽を囲む1メートル以上の雪山を掘り起こし、埋もれていた郵便ポスト周辺の雪かきも行った。午後はさらにメンバー5人が加わり、福井市のJR福井駅西口で除雪に参加した後、ライブを行った。

 かいた雪を受け入れる雪捨て場もフル稼働した。福井市有楽町の足羽川に掛かる花月橋の南詰めでは、午前8時から午後5時まで、山盛りの雪を積んだ大型ダンプや軽トラックが往来。河川敷が雪で埋もれていった。
 

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