福井県警は8日夜、福井県坂井市丸岡町上竹田の国道364号で雪に埋もれた軽乗用車の中から、富山県の会社員男性(19)が一酸化炭素中毒や低体温症で死亡しているのが7日夜に見つかったと発表した。道路管理者の県三国土木事務所には6日深夜から、現場周辺で複数の車が立ち往生しているとの情報が寄せられていたようだが、県が業者に除雪を指示したのは、男性が死亡したとみられる7日正午ごろだったことが9日、三国土木や業者への取材で分かった。

 県警によると、死亡した男性は滋賀県内を6日に出発、富山県内の自宅に帰る途中だった。

 男性の車は、坂井市丸岡町上竹田の近庄トンネル北側400メートルで雪のため動けなくなり、7日午前0時40分ごろ、日本自動車連盟(JAF)に救出を依頼した。同午前9時半ごろには、県警に「JAFの救出を待っている。体調は悪くない。ガソリンはまだ半分ある。積雪は60センチほど」と110番通報。パトカーで現場に行くのは困難なため、坂井署は、立ち往生した他のドライバーからの通報を受け県に出動要請していた除雪車が行くので、到着したら手を振って合図するよう助言した。

 現場周辺では、車の立ち往生が複数発生していた。通報を受けた嶺北消防本部や坂井署は、三国土木に6日午後11時ごろと翌7日午前1時ごろ、同3時半ごろ、同8時半ごろ除雪を要請したとしている。

 三国土木によると、国道364号には6日午前2時からと同午後5時半からの2回、除雪車が入った。7日午前3時半、同国道を除雪のため通行止めとしたが、業者に除雪を指示したのは7日正午ごろだった。

 業者によると、現場に到着したのは同日午後3時ごろ。この時は作業員が男性の車をノックしたが応答はなく、運転者が車を乗り捨てたのだろうと判断。200メートル先で立ち往生していた別の車に乗っていた女性を救出した。男性の車を動かそうとした午後6時40分ごろ、運転席と後部座席を倒して横たわり、死亡している男性を発見した。防寒着は着ていなかったという。

 三国土木は、現場周辺で車が立ち往生している情報を把握したのは除雪を指示した7日正午ごろとしている。竹内一介所長は「当時さまざまな道路で雪による立ち往生の情報が入っていた。対応が適切だったかは現時点では分からない」としている。

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