宿泊のキャンセルが相次ぎ閑散とした旅館のロビー=8日、福井県あわら市内

 大雪の影響で、あわら温泉(福井県あわら市)で予約客のキャンセルが相次いでいる。あわら市のまとめでは5日から9日までのキャンセルは計2095人となっており、書き入れ時の10日からの3連休も見通しが立ちにくい状況。食材の確保難や暖房用の燃料不足などから、休業する旅館も出ている。

 あわら市の8日午前8時現在のまとめでは、75人以上が宿泊できる25軒(北潟湖畔荘含む)で、5~9日分の予約のうち延べ467組計2095人がキャンセルとなった。また、食材が確保できないなどの理由で、6日は4軒が営業を取りやめた。

 収容人数400人の美松では、6日のキャンセルは10組30人。前田健二社長によると「天候の回復をぎりぎりまで待ちたいが、行けない場合はキャンセル料がかかってしまう」など予約客から電話もあり、「無理をしないでほしい」と、キャンセル料は取らない方針を伝えている。

 白和荘では、暖房用燃料確保や駐車場の除雪などの問題に加え、宿泊者の安全面を考慮し、6~9日までを休館にし、予約客に断りの連絡を入れたという。10日以降で客からの当日キャンセルも、キャンセル料は取らない考え。

 一方、JR運休や国道8号の通行止めなどで足止めされ、延泊や別旅館で宿泊した客が6日は19組、7日は26組いた。「事情を考慮し通常料金より安く泊まってもらった」などの対応をとった旅館もあった。

 10日からの3連休は、新年会や各種総会などもあり、大事な書き入れ時。今のところは予約で満室状態という旅館の女将は「県内の観光地訪問を予定している客が多く、やはり雪次第。危険を冒してまで来てくださいとは言えない」と苦しい胸の内を明かした。

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