福井県が示した金ヶ崎周辺施設整備イメージ図

 福井県敦賀市が観光拠点化を目指す金ケ崎周辺での集客施設整備を議論する計画策定委員会の第4回会合が31日、市役所で開かれた。JR敦賀駅構内にあった転車台の移設を検討している福井県は、金ケ崎に転車台などを設置し、休線となっている敦賀港線の一部を使ってSL(蒸気機関車)を走らせる想定の整備イメージ案を示した。

 県は年度内に転車台の活用可能性の検証結果をまとめた後、敦賀港線を所有するJR貨物や市などと協議したい考え。

 転車台はSLなどの方向転換に使われたもので、県は2016年度に解体し敦賀港内で保存。金ケ崎周辺での活用を前提とした空間整備について調査検討してきた。

 会合では、委託業者が検討、作成したイメージ案を提示した。JR貨物が現在事務所として使用している旧敦賀港駅近くに転車台を置き、れんが舗装の広場や緑地を配する計画。動力源の太陽光パネル、SLなどを格納する機関庫も置く。

 さらに「人道の港敦賀ムゼウム」の移転・拡充先として市が整備検討する大正、昭和初期の復元4棟近くまでレールを延ばし、SLを走らせる想定。西側には別の転車台を新設する。

 県交通まちづくり課の猪嶋宏記課長は「イメージ案に具体的な県の判断は入れていない」と、あくまで議論のたたき台だとした上で「用地や財源をどうするかが問題」と付け加えた。

 用地確保などJR貨物や市と調整がつけば、新年度以降に基本設計、実施設計を進め、20、21年度に整備し、23年春の北陸新幹線敦賀開業までに供用開始したい考え。

 また会合で、市はムゼウムを移転・拡充する復元4棟について建築費は約8億円と説明。年度内に基本計画と基本設計をまとめ、新年度中に展示内容の設計などを実施。19年度に建築、20年度に供用開始するスケジュールを示した。

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