北陸新幹線南越駅A案「コウノトリが飛翔する未来への道標となる駅」

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構が示した北陸新幹線南越駅(仮称)のデザイン3案を検討する駅舎デザイン選定会議は1日、福井県越前市文化センターで開かれた。市民意見の結果や委員の声を踏まえ、選定会議としてコウノトリをモチーフにしたA案を推奨することを決めた。

 3案のテーマはA案「コウノトリが飛翔する未来への道標となる駅」、B案「丹南地域の歴史、伝統、文化が漂う駅」、C案「伝統工芸の精巧な技術と地域のぬくもりが感じられる駅」。A案は上部壁面の張り出しや白と黒のコントラストにより、同市に飛来するコウノトリのイメージを表現した。

 会議の開催は3回目。市民意見は昨年12月1日~1月12日、3案に対しそれぞれ意見を記述してもらう形で募集し、市内外の1530人が回答した。内容から「支持する」「支持しない」「両意見」に分けて集計したところ、「支持する」はA案75%、B案57%、C案72%。全体の9割近くを占めた小中学生を除いた“大人”だけの意見でも、A案70%、B案47%、C案68%でA案が最も高い支持を集めた。

 デザイナーや伝統工芸士ら選定会議の委員8人による意見交換でも、A案を「立体的。ここから続いていく感じがある」「他駅に比べても斬新なデザイン」「自然を大切にしてきた住民性が感じられる」など評価する声が相次いだ。座長の川上洋司福井大大学院教授は「全員が支持したといえると思う」と述べた。

 他県の先行事例を踏まえ、付帯意見についても話し合い、丹南の伝統工芸品の活用やユニバーサルデザインへの配慮などを盛り込むことを大筋で決めた。

 市は今月下旬に、鉄道・運輸機構へ回答するとしており、それまでに庁内会議を開き、A案を推薦案として決定する見込み。

関連記事