全校児童70人の福井市鷹巣小の休み時間。学年に関係なく、交じり合って遊ぶ=1月、福井市の同校

  ■  ■  ■

 池田小、池田中出身の宇野文康さん(37)は小学3年まで1クラス。小4以降も同学年五十数人までで、上や下の学年とも仲が良かった。同学年とは今でも男女問わずみんなで飲み会を開く。

 中学ではいじめもあった。小学で弱い立場にいると、中学に入っても同じ。ちょっとこづいていただけが、体の成長とともに「殴る」にエスカレートしても、「友だちの目も『あの連中は昔からあんな感じだから』と、誰も止めなかった」。今は後悔しているが、宇野さん自身もいじめる側にいた。

 振り返ると「ピラミッドみたいな上下関係が崩れないのは小さい学校の弊害」と思う。担任以外の先生が生徒のことを何でも知っていることも、窮屈に思う子どもがいるかもしれないと感じる。

 大きな家族のような包容力の一方で、人間関係の固定や過度な学習指導の可能性をはらむ小規模校。宇野さんは「確かに逃げ場はなかったかもしれない」と振り返った。

関連記事