全校児童70人の福井市鷹巣小の休み時間。学年に関係なく、交じり合って遊ぶ=1月、福井市の同校

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 児童生徒数が少なく、各学年1クラスだったり、自治体に小学校と中学校が一つだったりする小規模校。30~40代の卒業生は「ほかの学年とも仲がいい」「学校が大きな家族のよう」と、少人数ならではの良さを話す。

 教員にとっても「教職員全員で生徒全員に目が行き届く」(30代男性教諭)「生徒一人一人の変化が把握しやすい」(50代男性校長)。

 だが、見過ごせないデメリットもある。学校での子どもたちの、序列にもつながりかねない「立場」が変わらないことだ。小規模校で育った40代の男性教諭は「ともすると生まれたときからずっと同じで、小学校に上がっても静かな子、発言力のある子、みんなそのまま。頑張ったテストの順位も変わらないぐらい、不思議な世界だった」という。

 同じメンバーの中で、互いの位置付けや人間関係が固まってしまう。ときに異論や反論があっても、振るまいは変わらず表面に出てこない。

 学習指導面での懸念も。30代の男性教諭は丁寧な指導が生徒にとって、息苦しく感じることもあるのではないかと話す。「指導しやすいが故にもっと頑張れるのじゃないかって思いがちになる。生徒にしてみれば逃げ場がなくなるかもしれない」。少しゆとりを持った指導が大切だと訴える。

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