福井勝山総合病院の貯水槽に水をためる福井市の給水車=30日、福井県勝山市長山町2丁目

 大雪に伴う融雪への水道使用の増加や給水管破損で給水制限を始めた福井県勝山市で30日、市南部の遅羽地区を中心に各地で断水となるなど市民生活に影響が広がった。市は同地区に給水所を設置、近隣市町に給水車の応援派遣を要請するなど対応に追われた。給水所には住民らが次々と水の確保に訪れた。

 市は29日に給水制限を始め、夜にかけてエリアを拡大、計22区で午後8時から9時間にわたり供給量を絞った。一夜明けた30日には午前9時~午後4時、午後9時~翌朝5時と制限時間を拡大した。市によると配水池の水位は回復しておらず、31日以降について「(給水制限の)効果がなければ、制限時間を拡大する恐れもあるが、見通せない」としている。

 遅羽地区の住民からは30日、「水が出ない」との電話が市に相次ぎ、一帯の複数の世帯で断水状態となったことが確認された。このほか越前大仏に近い片瀬や平泉寺町平泉寺でも一部で断水した。

 市は同日午前7時に遅羽公民館に給水所を設け水の入ったポリタンクやパックを用意。大勢の住民が訪れたほか、高齢者宅には市職員が手分けして水を届けた。自宅で水を受け取った住民は「ご飯の用意に水は欠かせない。届けていただきありがたい」とほっとした様子を見せた。

関連記事
あわせて読みたい