福井県高浜町立高浜小の職員室に設置されているタイムカードの機器。導入後、教員の働き方の意識が変わってきている

 昨年から一斉退庁日が週1回設けられ、管理職は午後6時に帰宅するよう促す。「本当ならもっと教材研究したい。結局は朝から家に持ち帰る仕事を準備する」。周りをみても、土日に学校に来る同僚が増えた気がするという。

 ある教諭は「高校は昼食も取れないほど時間がない」と話す。

 大学入試の口頭試問や面接指導が毎年秋ごろから入り、昼休みを充てていた。面接がない時は生徒が教科の質問に来る。教室から職員室へも小走りで移動し、「自分の得意分野を教える授業が休憩の感覚だった。空き時間の方がよほど忙しい」。

 別の高校では、生徒からのいたずら電話が未明に何度も掛かってきた。「毎年、今年で辞めようと思う。綱渡りだな。忙しくて死にそうだけど、生徒から感謝されると、もう1年やろうとなる。やりがいはあるけれど報われない仕事」

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 文部科学省は昨年12月、教員の働き方改革で緊急対策を公表し、勤務時間の上限も今後具体的に示す方針だ。福井県内でも、部活動指導員や教員の業務を補助する学校運営支援員といった外部人材の活用が広がっている。高浜町教委が昨年6月から町内全ての小中学校で教員にタイムカードを導入し、永平寺町や福井市、大野市はお盆の日直業務をやめるなど、改善に向けた動きが出始めている。

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