これまで参加したランナーへの感謝を伝えたいと話した五木ひろしさん=16日、東京

 福井県美浜町の「美浜・五木ひろしマラソン」(福井新聞社共催)が今年30回を迎える。自身が結婚した年からスタートし、大会とともに年齢を重ねてきた同町出身の五木ひろしさん(69)。古希、結婚30周年と今年、人生の節目を迎える中で「僕にとっての原点はふるさと美浜。感謝の気持ちを忘れず、努力を積み重ねて常にトップを走り続けたい」と話した。

 -自身の名を掲げた大会が今年30回を迎える。

 結婚祝いということでお声かけを頂き、地元のPRにもなればと喜んで参加させてもらったのが第1回。ふるさとへの恩返しをしたかったという思いがある。それまで走った経験はほとんどなかったため、大会2、3カ月前からジョギングをして体を慣らしたことを覚えている。

 1回の参加者を5千人とすると、延べ15万人が美浜を訪れたことになり大会の歴史を感じる。水晶浜の美しさを感じてもらえるコースがいいのだろう、リピーターが多いのはこの大会の自慢だ。

 -ふるさとに恩返しをしたいと思ったのはなぜ。

 僕にとってはふるさとイコールおふくろ。仕事が忙しくなかなか実家に帰省できなかったが、この大会は自分が帰省するチャンスになった。2002年に母を亡くした時は、あまりのショックに大会をやめようと思った。でも、大会を楽しみにしてくれる人たち、母亡き後実家を守ってくれた姉もいたので、おふくろへの恩返しと感謝を忘れないようにしたいとの思いで母の日に開催している。

 -美浜で過ごした子どもの頃を振り返って。

 美浜の魅力は日本海と山が広がり、少し行けば川もある自然の風景。子供心に貧しいことは分かっていたけれど、夏には川遊びに海水浴、冬にはスキーと都会では味わえない四季折々の遊びを与えてくれた。僕にとっての原点はここにある。今もそれは変わらず、来る度に新たな気持ちでスタートできる。

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