【越山若水】きのうはわずかな日差しを求め、雪かきを理由に外へ出た。冷え込んだので積雪は氷になっていた。割って捨てるの繰り返しで、太陽の光と引き換えに腰痛を得た▼軽い冬季うつ病と勝手に自己診断している。体がだるく気持ちが沈みがち、との自覚があるからだ。日中に眠くなる、食欲はむしろ旺盛、というのも該当する▼効くのは光。そう聞いて雪かきとなったわけだ。参考までにいえば光は人工でもいい。薬より効果が高いとの研究がある。人間も自然の一部と教えるようで面白い▼週刊エコノミストが1月30日号で「疲労」を特集していた。こちらも生身の体の機構を扱っていて興味深い。いわく、疲れを感じるのは脳。疲労感は実は脳からの警告だとある▼ところが心配な現象がある。「疲労感なき疲労」というもので、原因は達成感や、やりがい。気持ちが高揚し、疲れたと自覚しないまま過労へと突き進む。そんなリスクを伴う▼疲れた体にむち打ち、限界を越えて働いた揚げ句に心身を病む。悲惨な結末が何度ニュースになったことだろう。が、当人さえ気付かない過労もあるとは知らなかった▼「働き方改革」は当面、労働時間を短くするのが主眼。となると各人の生産性を上げる必要がある。仕事量は減らないからだ。そこで仕事を持ち帰る人も多い。これを「時短ハラスメント」(ジタハラ)という。

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