雪などで買い物に行くのが困難な人たちに喜ばれている移動スーパー=26日、福井市高木町

 福井県内で降雪が続く中、地域に出向き食品や日用品を届ける移動販売車が活躍している。高齢者など買い物に行くのが困難な人たちは「助かる」と訪問を喜び、運営業者は「こんなときだからこそ、困っている人の力になりたい」。到着を待つ人たちの顔を思い浮かべ、フル稼働で巡回している。

 「こんなに雪が降っているのに来てくれるなんて」。26日、生鮮食品や総菜、パン、日用品などを販売する移動スーパー「とくし丸」の到着を喜んだのは、脚がやや不自由な福井市の81歳女性。夫や娘らと4人暮らしだが、「娘は仕事で忙しく、平日の買い物は自分たちでするしかない」といい、週2回やってくる移動スーパーは生活に不可欠なものになっている。

 とくし丸は、スーパーなどを展開するヤスサキ(福井市)が昨夏から始めた。同市内と越前市内で1台ずつ運行し、福井市では1日約40世帯を訪問している。とくし丸の佐々木賢治店長は「降雪で大変だが、遠くまで出歩けない人のためにも商品を届け続けたい」と意欲を見せている。

 2009年度から移動販売を始めた県民生活協同組合(福井市)は、この雪の中でも専用車両全13台をフル稼働させている。日曜日を除く1週間で県内約800カ所、主に大野市旧和泉村や福井市の旧美山町、旧越廼村など中山間地域と沿岸部を巡回する。

 利用者は60代後半から80代が多く、感謝されることもあるという。同組合は「買い物に行くことが不便で販売車を待っているお客さまが大勢いる。なんとか手助けし、生活を支援したい」としている。

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