大賞受賞を喜ぶ玉村綾音さん(右)と母のかおりさん=福井県坂井市の自宅

 福井県坂井市の日本一短い手紙コンクール第25回一筆啓上賞「『母』へ」の入賞者発表会が26日、同市たかむく古城ホールで開かれた。最高賞の大賞(5点)に、県内からは、「『死にたければ一緒に死ぬよ』この一言が私の生きる支えです。」とつづった玉村綾音さん(坂井市丸岡南中2年)が輝いた。

 全都道府県とカナダなど海外5カ国から3万8182通の応募があった。福井県内からは1万4355通が寄せられた。25日の最終選考会で大賞5点、秀作10点、住友賞20点、坂井青年会議所賞5点、佳作100点の計140点の入賞作を決定。県内からは大賞の玉村さんをはじめ、秀作3人、住友賞8人、坂井青年会議所賞5人、佳作38人の計55人が入賞した。

 発表会では坂井市丸岡中の南茂礼香さんら4人が、上位40点を朗読した。

 選考委員を務めた詩人の佐々木幹郎さんは、玉村さんの作品を「短い文章の中で互いが支え合っている関係がきちんと分かる」と絶賛した。入賞作品について福井市在住の小説家宮下奈都さんは「母親の立場で審査した。朗読を聞いて作品への新たな思いを持った」と涙を浮かべながら語った。シンガー・ソングライターの小室等さんは「作品を通し、改めて母の偉大さを実感した」と総括した。

 大賞作品は、坂井市一筆啓上日本一短い手紙の館で近くパネル展示される。2月12日には三国高書道部員が大賞作品を書き上げる書道パフォーマンスを同館で行う。入賞者をたたえる顕賞式は5月13日に同市たかむく古城ホールで開かれる。

■大賞作品

※作品は原文のまま。年齢は応募時

 【「お母さん」へ】

 お母さん、星空で一しょになったら、二人だけの新しい星ざを作ろう。

 岩本翔真(9)=千葉県

 【「お母さん」へ】

 「死にたければ一緒に死ぬよ」この一言が私の生きる支えです。

 玉村綾音(13)=坂井市丸岡南中2

 【「お母さん」へ】

 お母さん、おならして、すました顔で、「はいどうも」と開き直るのやめて下さい。

 生野薫(34)=福岡県

 【「ママ」へ】

 ママすきじゃない。だーいすき。  ことより

 籾山香都(4)=東京都

 【「母」へ】

 毎年、差し替える遺影候補。気が済むまでずっと撮り続けていいよ。来年もその先もね。

 今井良子(50)=新潟県

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