葉物野菜を中心に高値が続き、スーパーでは小分けしたものを増やすなど工夫している=23日、福井市のショッピングセンターベル内のアル・プラザベル

 昨秋から福井県内でも野菜や果物の高値が続いている。昨夏以降、全国的に大雨や台風、日照不足などが重なり、葉物や根菜などの出荷量が減っているのが要因だ。県内の市場関係者によると1月下旬以降は出荷量が増えるとの予測もあったが、22日に関東甲信が大雪に見舞われたことで先行きが不透明になった。価格が平年並みに落ち着くのはまだ先になりそうで、スーパーは小分け商品を増やすなどして対応。消費者や飲食店も工夫しながら苦境をしのいでいる。

 ■卸価格3倍

 青果卸売業の福井青果(福井市)によると、昨年7月の九州北部の豪雨でかんきつ類やイチゴが打撃を受けた。同8月には関東や北日本で雨、低温、日照不足が続き、多くの品目で根腐れや生育不良といった被害が出た。9、10月には台風が日本列島を縦断し被害が広がった。

 県内での野菜の価格は10月下旬から急騰。同社が扱う野菜全品目の平均卸売単価(1キロ)をみると、11月は平年だと216円だが2017年は292円に。16年の306円よりは低いものの高水準となった。

 12月は平年が248円なのに対し、17年は340円(16年289円)。品目別の平均単価は、16年に比べレタスが3倍、ホウレンソウが2倍、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリーが1・5倍程度となった。

 例年なら1月10日すぎから年末年始の高値が収まるが、今年は入荷量が増えず高値のままだ。1月5~20日の平均単価は340円(平年242円)で、12月の高い水準が続いている。

 同社の堀江治夫専務によると、1月下旬にはハクサイ、キャベツ、ダイコン、ニンジンなどの入荷が増えるとの予想もあった。だが22日に関東甲信で大雪となり、産地の収穫遅れなどで見通しがつかなくなったという。「今後、平均単価は下がっていくだろうが、高い水準は続きそう。例年と違い、どの品目が下がっていくかの予測ができない」と困惑顔だ。

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