◆寒い土のなかでの野菜たち

 新年おめでとうございます。1月も半ばを過ぎてしまいましたが、皆様お揃いで健やかな新年お迎えのことと思います。

 世相も反映されてか、近年は12月に入ってもなかなか師走という感じがしないものです。巷にクリスマスの音楽が流れだす頃になってようやくその気分がし始め、つかの間の賑わいが終わるとともに、新年を迎える慌ただしさが一気にやって来る。そんな中でいつの間にか正月は通り過ぎて行ってしまっていた。近年は、そんな思いのなかで正月を迎えているように思われてなりません。

 子どもの頃の正月は、その頃はまだ2月だったとおもうのです。正月前のたくさんの餅つきや、正月三が日のお寺や村の神社への参拝ぐらいで正月といっても特別に華やいだことが行われていたわけではないのです。しかし、なぜか正月の訪れはもっとゆっくりと重厚な思いでやってきていたように思われるのです。そして辺りは新しい気に満ち満ちて清々しく、子ども心にも敬虔な思いで新年を迎えていたように思われるのです。

 保育園の畑では、11月半ばになっても、長さ10メートルぐらいの畝、3~4列のさつま芋がまだ掘られずに取り残しのままでした。たくさん植え過ぎて使いきれなかったからでしょうか。一向に掘る気配がないのです。試みに一株掘り起こしてみました。

 すると、なんと子どもの頭ぐらいの大きさのさつま芋がゴロゴロとなっているのです。一株も掘り起こせばその大きさからも食べきれない量です。それまでは前園長がずっと長らく有機肥料でやってきていた畑でした。しかし、担当が代わった今年は、化学肥料を使っているとのことでした。保育園で植えたものではありますが、そのまま放置して置くのも・・・と思い、後日、一株ずつでもいい、堀起こせるだけ掘り起こしておこうと思ったのですが、一列掘るので精一杯でした。

 12月に入って雪が何度か降りました。私も早くに掘ってしまう方ではありませんがこんなに遅くまで掘らなかったことはなかったのです。さつま芋は極力寒さに弱いので地面の中のさつま芋の状態がどうなっているのかも知りたかったこともあって、幾株か掘り起こしてみました。しかし、大きないくつもの芋がもうすでに腐って柔らかくなってしまっていました。でも3分の1ぐらいは大丈夫なようでした。でも大丈夫な芋も寒くなって掘り上げたものはその腐りも早く時間との戦いでした。

 年の瀬になっての恒例のおせち作り。昔は子ども達が、今では孫たちが大好きな芋きんとんを作るにあたって、まだ畑に取り残されているさつま芋のことがハタと思いあたりました。試みに畑に行って掘ってみると大きな芋は形はそのままでしたが腐りは一層増していました。しかし、腐らないでまだ大丈夫ではないかと思える硬いままの芋も、きんとんを作るには十分すぎるくらいの量がありました。

 掘った芋を、さっそくきんとんにと包丁を入れてみました。しかし、大丈夫とおもえた固い芋も少しずつ中まで腐りが入ってきているのです。これは駄目かもしれないと思いながら完全に大丈夫と思われるところまで削っていって少し食べてみると、なんと、その甘さの 甘いこと甘いこと!! まるでフルーツです。こんな甘いさつま芋はこれまで食べたことがありません。生のままでも十分フルーツ感覚で食べられそうです。

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