子どもの臍帯血治療に関して実在する著名な医師をあっせんするなどとうそを言い、福井市の男性から現金約340万円をだまし取ったとして福井県警福井署と県警捜査2課は17日、詐欺の疑いで横浜市、自称団体役員三木雅晴容疑者(55)を逮捕した。

 男性は治療のあっせん費名目で数千万円を三木容疑者に支払ったと述べており、同署などが裏付け捜査を進めているほか、余罪や動機について調べている。

 逮捕容疑は2012年7月ごろから13年12月ごろにかけて、子どもの治療先を探していた福井市の50代男性とその妻に対し、一般財団法人「日本対がん中央会」、一般社団法人「日本再生医療中央会」の代表理事を名乗り、実在する医師による臍帯血治療をあっせんするなどとうそを言い、現金計約338万円をだまし取った疑い。

 福井署によると、夫妻は16年9月、「治療のあっせん費を支払っているが一向に治療を受けられない」と同署に相談し、昨年8月に詐欺容疑で刑事告訴した。捜査の結果、あっせんの事実がないことが判明した。

 夫妻は、臍帯血治療を受けられる病院や医師を探している中で三木容疑者と知り合ったという。同容疑者が名乗っていた法人は登記上は存在し、同容疑者が代表理事となっているが、実態はよく分かっていない。やりとりは主に電話で、送金は5回に分けて銀行振り込みで行った。

 臍帯血は、母親と胎児を結ぶへその緒と胎盤の中に含まれる血液。赤血球や白血球などの血液細胞のもとになる「造血幹細胞」を多く含み、白血病などの重い血液の病気の治療に使われる。

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