贈られた道具を手に笑顔の弓道部員たち=11日、福井市の北陸高

 昨年12月に福井市の北陸高校弓道場が全焼、弓や矢、道着など全て焼失した同校弓道部に、全国のOBや関係者らから弓道具が続々と寄せられている。1月14日に善意の道具を使って練習を再開する。2月には中日本大会の福井県予選が控えており、部員たちは「感謝の気持ちを持って練習に臨む。結果で恩返ししたい」と気合を入れている。

 【記事】北陸高弓道場が全焼

 同校弓道場は12月10日の火災で全焼、約180張の弓や約千本の矢、はかま、道着などの弓道具も思い出の写真やトロフィーなどと合わせて焼失した。女子部長の細川茉奈美さん(2年)は「廃部になってしまうと思った」と振り返る。

 しかし「全てが燃えてなくなってしまったわけではなかった」と顧問の谷口広治部長(59)。焼失当日にOBや弓道関係者から、自分たちが使っている弓矢などの提供の申し入れがあった。支援の連絡はほぼ毎日続き、OBや全国の高校、大学の弓道部、弓道具店など100を超える団体、個人から弓200張、矢千本、道着50着などが集まった。谷口部長は「50年以上の部の歴史や、さまざまな人とのつながりのおかげ。多くの人から応援されている部活なんだと感動した」と話す。

 13、14日に福井県鯖江市で合宿を行う予定で、14日には同市弓道場でOBや保護者を前に、贈られた道具で弓を射る。1カ月、矢を触ることなく、走り込みや筋トレを続けてきた部員たちにとって、待望の初射となる。

 男子部長の太田真人さん(2年)は「ブランクの不安もあるが、また弓道ができることがただただうれしい」と笑顔を見せ「北陸高弓道部の部員であることに誇りを持って練習に励みたい」と話した。

 弓道場の再建に向けても、OB会が支援金を集めている。

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