高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市

 日本原子力研究開発機構は11日、廃炉が決まっている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、抜き取った1次系ナトリウムを貯留するタンクが設置された原子炉建物内の部屋のナトリウム漏れ検出器が運転員の操作ミスで停止したと発表した。

 タンク室内の監視機能を失ったと判断し、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱したが、約3時間後に復旧した。ナトリウム漏れなどはなく、周辺環境への影響はないとしている。

 原子力機構によると、同日午後3時16分ごろ、別の部屋のナトリウム漏れ検出器の停止作業中、運転員が止める必要のないタンク室内のガスを採取する検出器用の配管の弁を誤って止めた。検出器も止まり、代替の監視機能がないため同22分、運転上の制限の逸脱を宣言。その後、機器に異常がないことなどを確認し午後6時28分に逸脱から復帰した。

 一連の操作はAループのナトリウムの抜き取り作業の一環で、原子炉補助建物内の制御盤室で運転員が操作指揮者と2人で遠隔で操作していた。制御盤には、作業に使う弁やポンプのスイッチの近くに、誤って停止させた弁のスイッチがあった。

 もんじゅでは2016年秋に人為ミスが相次ぎ、対策を施した中でミスが起こったため、原子力機構は詳しい原因を調べている。トラブルは原子力規制委員会や県、敦賀市などに報告した。

 もんじゅは昨年12月に廃止措置計画を規制委に申請した。

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