勇壮な演技を披露するつるが鳶の隊員=8日、福井県敦賀市きらめきみなと館

 敦賀美方消防組合敦賀消防団の出初め式は1月8日、福井県敦賀市きらめきみなと館などで行われ、同団消防鳶隊「つるが鳶」がはしご乗りを披露した。昨年は練習中の事故で中止となっただけに再開を期待していた市民も多く、勇壮な2年ぶりの演技に火消しの心意気を感じていた。

 つるが鳶は2006年に結成され、翌年の出初め式から演技を披露していた。しかし、昨年は本番直前の乗り手の転落事故で取りやめとなった。団員らで検討を重ね、本番中の命綱の着用や演技前の体調チェック、器具点検など安全対策を徹底させて復活させた。

 この日は法被姿の隊員約50人が参加。高さ6メートルのはしごを3本立て、乗り手9人が交代で演技をした。最上部で体をそらせる防火の守り神「しゃちほこ」や、はしごの上から火災の状況を確認する「火の見」、力技の「横大」など計28種類の技を披露した。技が決まる度に、隊員は「ヤーッ」と勇ましい声を上げ、勢いよくまといを回転させて盛り上げた。

 会場には約200人の市民が訪れた。軽やかにバランスよく繰り広げられる技や、握力や腕力が必要な熱のこもった技が決まる度にため息を漏らしたり、拍手を送ったりしていた。乗り手に知人がいるという同市、吉田早苗さん(42)は「これがないと出初め式という感じがしない。2年ぶりなのでドキドキしましたが、緊張感の中でも素晴らしい演技でした。安全対策をやっていて、一つ一つの技が丁寧な感じがした」と話していた。

 出初め式には消防団員や消防職員205人が参加。同消防組合管理者の渕上隆信市長は訓示で「勇壮、華麗な演技で消防団の心意気と団結力を再認識した。市としても安全安心のためにきめ細かな消防行政を展開する」と述べた。笙の川では赤、青、黄の三色の水による一斉放水が行われたほか、市きらめきみなと館前などの市道では消防ポンプ車やはしご車も参加して分列行進が行われた。

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