【越山若水】「松取りて春まだ浅き大路かな 綺石」。門松や注連(しめ)飾りを取り払う松納め、飾り納めは関東では主に6日、関西は14日夕方に行われ、これ以降を松明けと呼んだ▼今年の正月はあいにく雪や雨に降られる天候で、初詣や外出の足取りも鈍かったようだ。県内では春の気配はもちろん、景気回復の兆しもまだ遠い感じがする▼そのせいか、食べては寝て飲んでは寝るという寝正月を送った人もいるはず。そんな人にはこの一句をお薦めしたい。「餅入れて粥(かゆ)を煮る日や松納 河東碧梧桐」▼きょうは七草がゆの日でもある。起源は中国「荊楚(けいそ)歳時記」の「正月七日を人日(じんじつ)となす。七種の菜を以(もっ)て羹(あつもの)を為(つく)る」とされる。この行事が日本に伝わって、邪気を取り除き万病を防ぐと考えられた▼セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。春の七草を冬場にそろえるのは難しいが、手軽なセットも手に入る。疲れた胃腸には優しい気遣いだ▼さらに暦の巡り合わせで、本日は県内の全市町で成人式が行われる。対象者は8141人で、前年比152人の減少。鯖江、敦賀両市のみ微増だった▼今年の新成人は18歳選挙権の導入で参院選と衆院選を経験した世代。ただ18、19歳の投票率は2回とも40%前後と決して高くない。次こそぜひ政治参加に意欲を。「まつすぐに物言ふことも成人す 山本智恵子」

関連記事
あわせて読みたい