シード習志野を破り喜ぶ北陸の選手たち=5日、東京体育館

 【全日本バレーボール高校選手権・男子2回戦 北陸2―0習志野】

 いい意味で割り切っていた。今大会注目の相手ミドルブロッカーに対し北陸の選択は「むやみな勝負をしない」ということ。牧野主典監督は自信を持っていた。「何本打たれてもいい。後ろにいるときに、自分たちのバレーをすれば勝てる」

 序盤から想定済みの展開だった。習志野は195センチの上條レイモンドを軸にセンターからの攻めが中心。その攻撃は確かに強力だった。だが、北陸のペースは乱れない。「上は抜かれても良かった。コースだけはふせいだ」と山田塁。ブロックで食らいつき、レシーブから切り返す。「いつも通り」(水島健主将)のプレーを貫き流れを引き寄せた。

 第1セット終盤。23―22。「赤川(尚暉)のトスが完璧だった」とノーマークの山田塁が鮮やかな速攻。最後は上條からブロックポイントを奪う文句なしの試合運びを演じた。

 「全員が全力で打ちにいく。だから相手も的を絞れない」と村上智彦。その通り第2セットも中央、サイドから次々と空中戦を仕掛け翻弄した。圧巻は24点目。2人が跳んだレフトに相手がつられると、がら空きのライトから水島主将がバックアタック。「小さい選手たちが速さで勝つ。そんな試合を全国で見せたい」。まさに指揮官が理想とする北陸バレーでシード校を撃破した。

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