アナグマ料理を披露し、渡辺高義代表(左)に商品価値の高さを力説する有馬邦明シェフ=4日、福井市内

 福井市がジビエ(野生鳥獣肉)として売り込みを図る有害鳥獣アナグマが東京の雑誌社の目に留まり、1月27、28日に都内で「アナグマを食べる会」が開かれることになった。4、5日にはシェフらが来福し同市殿下地区の加工団体と交流。自家消費されてきたアナグマについて「おいしさはトップクラスで、福井の肉は香りがいい。骨や毛皮も売れる」と商品価値の高さを力説した。

 アナグマは農作物を荒らす害獣。2016年度は市内で113頭が捕獲された。販売はされず猟師らがすき焼きにして食べたり、埋めたりして処分している。

 福井市東京事務所が昨夏に営業活動したところ、食にまつわる雑誌を出版しているプレジデント社(東京都)の「dancyu web準備室」が興味を示した。都内の人気イタリアレストラン「パッソ・ア・パッソ」で食事会を開くことを決め、読者から各日10人の参加を募集している。

 4日は有馬邦明シェフ、同社の江部拓弥web編集長ら3人が福井市を訪れ、殿下地区にあるふくいウエストサイドジビエの会の加工場などを見学。有馬シェフは同会代表の渡辺高義さん宅で、地区で捕獲されたアナグマを使った野菜の煮込み、卵とじ、テリーヌなど7品を調理した。

 有馬シェフは「アナグマはジビエのトップ3に入るおいしさ。福井で捕獲された肉は香り高く、環境が素晴らしいことを裏付けている」と絶賛。骨からだしが取れるため内臓を取り除いた骨付き状態で十分販売できるとし、食事会を機に今後も福井市産のジビエを取り扱いたいと熱くアピールした。

 渡辺代表は「費用対効果を考えなければならないが、細かい解体が不要なら助かる」と、アナグマのジビエ販売に関心を寄せていた。

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