安産を象徴する母子の狛犬=福井市足羽1丁目の足羽神社

 「安産祈願」で有名な狛(こま)犬が、福井市の足羽山中腹の足羽神社にある。にらみをきかせる母犬の前足付近に子犬が寄り添う姿が愛らしい。いつしか妊婦らが出産の無事を祈って、なでたりさい銭を供えたりするようになったという。

 狛犬は地域特産の笏谷(しゃくだに)石製で、台座を含め高さ約3メートル。社殿前に1対あり、もう一方には父犬が鎮座している。市内の男性が1937年、銀婚記念に奉納した。

 同神社は子だくさんで有名な継体天皇を主祭神としており、妊娠や安産を願って訪れる人が絶えない。馬來田善敬(まくたよしもり)宮司(51)は「なでられるようになったのは20年ほど前。きっかけは分からないがインターネットなどを通じて『信仰』として広がっている」と話す。

 犬の多産、安産にあやかり、妊娠5カ月目の「戌(いぬ)の日」の安産祈願は縁起が良いとされる。12月上旬の戌の日に夫婦で参拝に来た横川友美さん(34)=鯖江市=は第2子を身ごもっており、「無事に健康に生まれてくれますように」と狛犬を優しくなでていた。

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