1巡目福井国体から選手らに愛され続けるやまだ食堂=福井市福新町

 1968年の1巡目福井国体前に、メイン会場の福井運動公園(福井市)近くに開店し、今も選手らに愛されている食堂がある。常連客から「お母ちゃん」と慕われるおかみの山田照美さん(70)は、「運動公園があり、選手が来てくれるから、店を続けてこられた」。来秋の福井しあわせ元気国体、福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)でも、50年間変わらぬ「おふくろの味」で来県者を迎える。

 同市福新町の「やまだ食堂」は、福井運動公園から通称公園通りを挟んで、水泳場やテニス場に隣接している。のれんが掛かる店構えは、1巡目国体当時のまま。十数席の店内で、照美さんが客と会話を弾ませる。鯖江市河和田地区で義父母が営んでいた店は、国体の来場者を見込んで67年に現在の場所に移転した。照美さんは、移転後に店主の尚夫さん(75)と結婚し、義母の調理を手伝うようになった。

 1巡目国体で、福井運動公園では開・閉会式や水泳、陸上、テニスなどが行われた。当時、周辺にはコンビニはもちろんなく、飲食店や弁当店もわずかで、「目が回るくらい忙しかった」。式典や競技の観客がひっきりなしに訪れ、店内に入りきらず、外にビーチパラソルを出して椅子を並べて食事を提供した。

 国体終了後も、合宿や大会で県内外の多くの選手が訪れている。宿泊所まで大鍋に作ったカレーや焼きめしを出前した。毎日3食全て利用してくれるチームもあった。50年間ずっと、大きな大会や会議があるたびに役員らの昼食の出前を頼む競技団体もある。

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