約30年ぶりのお色直しが完了し、関係者らがくぐり初めを行った気比神宮の大鳥居=30日、福井県敦賀市曙町

 福井県敦賀市の気比神宮で30日、約30年ぶりの美装化工事が完了した大鳥居のくぐり初め式が行われた。平成に入って初めての「お色直し」を受けた敦賀のシンボルを一目見ようと多くの市民や観光客が参拝に訪れ、鮮やかな光沢を放つ勇壮な姿に見とれた。

 美装化工事は1987(昭和62)年以来。昨年10月から行われ、職人が傷んだ漆をかき落とし、再び丁寧に塗り直した。期間中は足場や囲いがあったため、高さ10・93メートル、主柱間7・45メートルの鳥居の全体像が見られるのは約1年ぶり。漆の光沢は徐々になくなり色調も変化するため、現在の色合いが見られるのは3カ月~半年程度という。

 鳥居前での神事の後、市民や関係者ら約100人が福本祐喜宮司に続き、ゆっくりとくぐった。久しぶりに姿を現した鳥居を振り返って何度も見たり、写真に収めたりもしていた。

 大阪市から親子で訪れた芝原旭人さん(34)は「昨年来た時は足場が組まれていて鳥居が見られなかった。とても立派で漆の光沢がきれいですね」と興奮気味。福本宮司は「以前の漆が昭和を見届けたように、新たな漆も平成という輝かしい時代を見届けることは感慨深い」と話していた。

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