福井県警緊急対策PT責任者の西野正秀警視

 手口は巧妙。例えばオレオレ詐欺では、電話で「風邪をひいてのどの調子がおかしい」と言って息子と信じ込ませ、「携帯電話をなくして番号が変わった」「病院にいるのでこちらから掛けるまで電話しないで」と犯人側のペースに引き込み、「不倫相手を妊娠させた」など他人に相談できないような作り話で金をだまし取る。

 県警は今年1月から10月末までに、受け子や出し子といった実行犯や、犯行に不可欠な携帯電話と口座を不正入手する助長犯を43人摘発しており、昨年1年間の40人を超えて過去最多となっている。特別捜査・実態解明班22人、抑止対策班13人、責任者2人でつくるPTは、「本当に悪いやつら」といえるグループ上位者の摘発を目指していく。

 特殊詐欺の手口を分かりやすく広報して、県民が被害に遭わないための取り組みにも力を入れていく。県民の皆さんには、特殊詐欺と思われる電話が掛かってきたり、メールやはがきが届いたら警察に相談し、犯人摘発に向けた「だまされたふり作戦」などに協力してほしい。(福井県警緊急対策PT責任者・西野正秀警視)

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