「いとしろ白山御師資料集」をまとめた上村俊邦さん=岐阜県郡上市

白山中居神社の元宮司宅に所蔵されていた「檀那場巡廻帳」

 資料集は元白山中居神社宮司宅に残っていた明治時代の「檀那場巡廻帳」を中心に江戸や大正時代のものを現代語に書き直した。御師が訪問した檀那場の名称のほか、「白山御祈祷之札(ごきとうのふだ)」の頒布といった巡回目的、各地で受け取った寄付金や経費も記されている。檀那場は東京や神奈川から岡山まで広範囲に及び、石川や福井も巡回していたことが分かった。

 紀行文は、2011年~15年にかけ静岡や愛知、奈良、岡山など御師の足跡を上村さんがたどった記録。長野では「たくさんのお札を残していて話も聞けた。まるで御師が訪ねてきたような気がする、と言われ歓迎された」と振り返る。節目の年に発刊し「福井でも御師を知ってもらえれば」と話している。資料集は郡上市図書館や白山文化博物館に寄贈した。

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