【福井駅A案】曲線を描いた縦格子が目を引く唐門風の駅

【福井駅B案】ダークグレーのフレームと立体ガラスが特徴的な駅

【福井駅C案】竜が巻き付いているような白い外装をデザインした駅

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は27日、福井市の福井駅舎のデザイン3案を同市に提案した。いずれもガラス面を多く取り、周囲の施設と統一感を持たせた。市は市民の意見を募り、年度内に1案を選び同機構に伝える。先に福井県内3駅の案が示されており、全駅のデザイン案が出そろった。

 福井市が2月に提案したデザインコンセプト「太古から未来へ~悠久の歴史と自然がみえる駅」に基づき、3案が作成された。歩行者空間を広く保つため、東側に張り出す形で整備される拡張部分の外観もデザイン案に盛り込まれた。

 A案のテーマは「悠久の歴史を未来へつなぐシンボルゲートとなる駅」。同市の一乗谷朝倉氏遺跡や永平寺町の大本山永平寺にある唐門をモチーフに、柔らかな曲線を描いた木調の縦格子と、明るく開放的なガラス面を組み合わせた。

 B案のテーマは「太古の記憶と神秘的な存在感が漂う駅」。恐竜の爪や牙、荒々しい岩肌などを立体ガラスで表現し、恐竜王国福井を連想させるデザイン。立体ガラスと、重厚感のあるダークグレー系のフレームが存在感を際立たせている。

 C案のテーマは「九頭竜川の伝説を未来へ継承する駅」。九頭竜川の流れをイメージし、九頭竜川伝説の竜が巻き付いているような平行四辺形のユニークな外装が特徴。竜のうろこ風の三角形の開口部を設け、独特な空間を演出している。

 同機構大阪支社の蓼沼慶正支社長が福井市役所を訪れ、東村新一市長に説明。「どれもコンセプトにふさわしい案になった。市民に活発に議論してもらいたい」と述べた。その後県庁を訪れ、西川一誠知事にも報告した。

 県内4駅のうち、芦原温泉(あわら市)、南越(仮称、越前市)、敦賀(敦賀市)の3駅舎のデザイン案は、11月に提示された。福井駅舎は5月に拡張部分の整備が決まった影響で提案が遅れた。

 同機構は、市側が絞った1案を基に18年末までに実施設計し、22年度の完成を目指す。

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