土産店など計6棟を全焼した火災現場=28日午前10時53分、福井県あわら市温泉3丁目を日本空撮・小型無人機ドローンで撮影

 あわら市の火事は10月27日深夜に発生した。温泉街の一角にある店舗兼住宅から出た炎は、隣接する建物を次々にのみ込み6棟を全焼。消火活動は約2時間半に及んだ。燃えさかる炎と強烈な熱風に、1956年に温泉街を焼き尽くした芦原大火を知る住民は、悪夢の再来と不安におののいた。

 現場近くの旅館では、被害こそ逃れたものの、宿泊客を外やロビーに一時避難させた。火事を受け芦原温泉旅館協同組合は、不測の事態で宿泊者が避難を余儀なくされた場合、別の旅館が宿泊客を受け入れるための対応マニュアル策定を進めている。

 現場は今もがれきが残り、フェンスで囲われている。一帯は、密集地の延焼を防ぐため建物の建築基準を設ける「準防火地域」に指定されていなかった。市は温泉街周辺とJR芦原温泉駅周辺の各区長に準防火地域指定に関するアンケートを実施。年明けに各区と検討する。

 鯖江市鳥羽2丁目の住宅街では5月7日未明、新築中の1棟を含む住宅4棟が全焼するなど計8棟が焼けた。全焼した出火元の民家で1人暮らしをしていた70代男性が死亡した。

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