関西電力大飯原発3号機(右)と4号機=福井県おおい町

 関西電力が来春の再稼働を目指している大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、福井市と京都府南丹市の住民2人が25日、運転差し止めを求める仮処分を大阪地裁に申し立てた。大飯原発に対する訴訟は現在4件あるが、決定後直ちに効力を持つ仮処分の申請はなく、住民側は「再稼働が迫っているため申し立てた」と話している。

 2人は、名古屋高裁金沢支部で進んでいる大飯原発控訴審の原告らでつくる「福井から原発を止める裁判の会」事務局の南康人さん(55)と、おおい町に隣接する南丹市の児玉正人さん(75)。

 住民側が重視しているのは、2基の地震対策を審査した元原子力規制委員長代理の島崎邦彦東京大名誉教授(地震学)の見解。金沢支部の控訴審で今年4月、「基準地震動(耐震設計の目安とする揺れ)が過小評価になっている。必要な審査が行われていない」と証言している。証言に対して関電は反論しきれていないと主張し「運転により生命、健康、生活環境などの人格権が侵害される危険性がある」と訴えている。

 関電は取材に対し「申立書が届いておらず、コメントは差し控える」としている。

関連記事