記者会見で陳謝する櫻本宏・福井県総務部長(右)=25日、福井県庁

 福井県は25日、8年間にわたり住居手当計255万1500円を不正受給していたとして、福井県立病院薬剤師、高嶋尚未企画主査(38)と、夫の地域農業課、章敬企画主査(37)を懲戒免職処分とした。賃貸借契約書や通帳の写しなど申請書類を偽造しており、県は「計画的で悪質な行為」としている。

 県人事企画課によると、妻は独身だった2008年4月、実母が所有している福井市内のマンションに、所有の事実を知らず居住し、県に住居手当を申請。実母が偽造した賃貸借契約書を県に提出し、月額2万7千円を受給し始めた。10年4月に実母から賃借していないことを聞かされたが、県に報告せずに不正に受給を続けた。

 11年11月に夫と結婚し、このマンションで同居を始めた。13年1月に妻が育児休業取得、夫は手当を継続させるため受給者を自身に変更。その際に不正を知ったが、親族から賃借しているように見せかけた賃貸借契約書と、家賃を支払っているように偽造した通帳の写しを県に申請し、転出した16年3月まで受給し続けた。

 住居手当は月額2万7千円を上限に支給している。県会計課が年1回、手当の検認を行っているが、提出する通帳は写しでよく、家賃の引き落とし部分以外は黒塗りすることを認めていた。14、15年の検認時にも、夫は通帳の写しを偽造していた。

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