不妊治療の外科手術を担う「生殖医療専門医」の福田真部長=福井市の福井赤十字病院

 福井赤十字病院産婦人科では、県内最多となる年間約300件の腹腔鏡手術を実施。多くは地域の産婦人科医からの紹介で、半数の150件弱が妊娠を考えている人の手術という。生殖医療専門医の福田真・産婦人科部長は「子宮内膜症の場合、妊娠の支障になる部分は取らないといけないが、取り過ぎると卵巣機能が低下するという報告があり、妊娠しやすいようにほどよく取ることが大事」と話す。一方、子宮筋腫は子宮を切開し過ぎることで、妊娠分娩中に子宮破裂のリスクが高くなることがある。「妊娠しやすさをどう保つかに重点を置き、体の負担の少ない手術が必要」とする。

 不妊治療を手掛けるかかりつけ医からの腹腔鏡手術依頼は年々増えている。「周産期専門医らと連携し、不妊治療を乗り越えて、妊娠、出産へと結びつく過程を支えたい」と福田部長。また、日本人の我慢強さも不妊の増加に影響していると指摘。「痛みに耐え、子宮内膜症や子宮筋腫がかなり悪化してから受診する人も少なくない。早い段階で治療すれば将来、不妊で悩むリスクも減るので、我慢しないで産婦人科を受診してほしい」と呼び掛けている。

関連記事