不妊治療の外科手術を担う「生殖医療専門医」の福田真部長=福井市の福井赤十字病院

 6、7組に1組のカップルが悩むといわれる「不妊」。要因はさまざまだが、女性の場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの外科治療が必要な症例も多い。こうしたケースで重要な役割を果たすのが不妊治療のスペシャリスト「生殖医療専門医」だ。妊娠しやすい状態を保ちながら、体に負担の少ない腹腔鏡手術などで治療をサポートする。福井県内では福井大医学部附属病院(永平寺町)や福井赤十字病院(福井市)などで活躍している。

 日本産科婦人科学会は、健康な男女が避妊をしないで性交しているにもかかわらず、およそ1年にわたって妊娠しないことを「不妊」と定義している。晩婚化が進み、妊娠を考える年齢が高くなることにより、不妊に悩むカップルは年々増えている。

 不妊の多様な原因の一つに、女性が子宮内膜症、子宮筋腫を合併していると妊娠しにくいケースがある。子宮筋腫は子宮内外にできる良性の腫瘍で、生殖年齢女性の約20%に発生し30~40代に目立つ。月経血量が多くなることから気付くことが多い。

 子宮内膜症は、子宮内腔にしか存在しない子宮内膜様の組織が卵巣など子宮以外の場所にできる病気で、月経中の下腹部痛や腰痛が強くなることが多い。生殖年齢女性の約10%がかかり、20~30代に多発するとみられている。

 子宮筋腫、子宮内膜症とも、他に不妊の原因となる異常が見つからない場合や、月経量が多く貧血になったり、下腹部痛、腰痛などの症状があったりする場合は外科手術の対象になる。また、子宮筋腫によって子宮内腔が変形していると手術が必要になることがある。

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