関西電力大飯原発1号機(手前)と2号機=福井県おおい町

 関西電力が12月22日に臨時取締役会を開き、大飯原発1、2号機(福井県おおい町)の廃炉を正式に決めることが20日、分かった。2基は営業運転開始から40年弱が経過しており、最長60年まで運転を延長するには巨額の投資が必要になるため再稼働を断念した。

 出力100万キロワット超の大型原発の廃炉は、東京電力福島第1原発を除けば全国で初めて。関係者によると、関電は廃炉を正式に決めた後、岩根茂樹社長ら幹部が福井県や地元のおおい町を訪れて詳細を説明する方向という。

 大飯1、2号機は原子炉格納容器の構造が特殊で新規制基準を満たすための投資額が膨らんだり、審査の時間が長引いたりする可能性があり、関電は廃炉にする方針を固めていた。

 今回の2基を加えると、東日本大震災後、福島第1原発を除いて廃炉される原発は計8基で、そのうち関電は美浜原発1、2号機を含む4基となる。

 関電は残る7基を順次再稼働させて火力の燃料費を圧縮して収支改善を進める方針だ。

 大飯1号機は1979年3月、2号機は同年12月に営業運転を開始。出力はいずれも117万5千キロワットで、2019年に稼働から40年を迎える。

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