漁師集団のリーダーとしての挑戦を話す坪内知佳さん=19日、福井市の福井パレスホテル

 福井経済同友会の12月例会は19日、福井市内のホテルで開かれ、同市出身で漁業の6次産業化を手掛ける「GHIBLI(ギブリ)」(山口県萩市)代表取締役の坪内知佳さんが講演した。漁業未経験者が萩市大島で漁師集団を束ねる女性リーダーとなり、時にぶつかり合いながらも、水産業の再生に向けて挑戦してきた取り組みを話した。

 漁師が取った魚を船上で血抜きし、箱詰めして、鮮度を保ったまま都市部の料理店などに直送するビジネスを坪内さんは考案した。仕事が増えることに漁師から反発もあったが、漁獲量や単価が下がる中で「私たちがこの地域を担わないと島がなくなる」と説得し、納得してもらった体験談を語った。

 当初は欠品や出荷ミスがあっても、漁師には「謝ったら負け」という変なプライドがあり、衝突もしたという。今では海外にも出荷するようになり「わしらは手間暇をかけて日本一の鮮魚を出す、だから食べてみてくれ、というプライドに変わった」と述べた。

 同友会会員ら約120人が聴いた。

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