全空連の初段に合格し、黒帯を締めて構える高橋奏多さん=福井市の極真会館高橋道場

 相手に直接打撃を与えるルール(フルコンタクト)の極真空手選手の高橋奏多さん(福井県立高志高1年)がこのほど、2020年東京五輪で実施される寸止めルール(ノーコンタクト)の伝統派空手の初段に合格した。極真空手の道場生が段位を得るのは全国初で、高橋さんは「どちらの空手も両立させていきたい」と一層鍛錬に励んでいる。

 高橋さんは極真会館高橋道場(福井市)で小学2年から腕を磨く。蹴り技が得意でフルコンタクトルールの県内外大会で多数の優勝経験がある。

 東京五輪を控え、国際空手道連盟極真会館と全日本空手道連盟(全空連)が友好団体となった。これを受け高橋道場は2016年2月に全国で唯一、県空手道連盟(県空連)に加盟し昇段試験を受ける資格を得た。

 昇段試験は9月に福井県立武道館であり、形と組手で技の正確性やスピード、力強さなどを審査した。11月に認定証が届き、高橋さんは「伝統派空手は全く別物で難しい。合格できるとは思っていなかった。(初段に合格して得た)黒帯の重みを感じる」と表情を引き締める。

 初段になったことで全国総体や国体、五輪につながる県大会などに参加できるようになり、全国大会出場に意欲をみせる。

 次は極真空手での初段合格に挑む。進学校に通い、まさに文武両道。同道場で伝統派空手を指導する県空連の上坂修治副理事長は「とても素直で練習熱心。基礎ができているとはいえ、練習を始めて2年で初段合格は素晴らしい」と褒める。

 同道場の高橋康夫上席師範は「どちらの空手でも活躍してもらいたい。これを機にあとに続く選手が増えてくれたら」と期待を込めた。

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