金井宣茂宇宙飛行士を乗せた宇宙船「ソユーズ」を見送る子どもたち=17日、福井県児童科学館

 金井さん、いってらっしゃい―。宇宙飛行士の金井宣茂さん搭乗のソユーズ宇宙船が打ち上げられた17日、福井県児童科学館(坂井市)や福井市自然史博物館分館「セーレンプラネット」で、打ち上げを生中継するパブリックビューイングが行われた。多くの子どもたちが打ち上げの瞬間を見守り、宇宙への夢を膨らませた。

 午後4時21分の打ち上げ予定時間を前に、県児童科学館の客席は約240人の家族連れで満員になった。大型画面に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が配信する映像が映し出され、打ち上げ1分前から全員によるカウントダウンが始まった。

 打ち上げ5秒前、会場のボルテージは最高潮。ごう音を上げて宇宙船が離陸すると、子どもたちは目を輝かせながら「いってらっしゃーい」「頑張ってー」と金井さんに声援を送っていた。約9分後に宇宙船が無事に軌道に乗ったと報告が入ると、会場は大きな拍手に包まれた。

 将来は金井さんと同じ医者になりたいという小学4年の熊野聡亮君は「打ち上げ直前はドキドキした。真っ赤に燃料を燃やして宇宙に向かうロケットの迫力がすごかった」と笑顔。友達の小学4年佐々木康成君は「金井さんには宇宙で研究してすごい成果を出してもらいたい。ぼくもいつか宇宙に行きたい」と声を弾ませた。

 セーレンプラネットでは、展示室内の100インチワイドのスクリーンで来館者約20人が中継映像を見守った。保育園のころから宇宙飛行士になるのが夢だという小学2年の平谷駿君は、両手を拝むように合わせて緊張した様子。打ち上げを無事見届けると「うれしかった。金井さんには実験を楽しんでほしい」と興奮していた。天体観測が趣味の山田浩治さん(39)=福井市=は「今度は打ち上げを生で見たくなった」。映像にあった打ち上げ直前の金井さんの姿から「自信のある表情で頼もしかった。医療や新薬の成果を期待したい」とエールを送っていた。

 同科学館では18年2月23日夜、金井さんと直接交信するイベントを開く。宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指し展開している福井新聞社の「ゆめ つくる ふくいプロジェクト」が主催、同館が共催する。子どもたちが15~20分間、国際宇宙ステーションに滞在する金井さんとリアルタイムで会話する。参加者は今後、公募する。

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