プレミアムフライデーに「おうちでプチ贅沢」と銘打ち、こだわりの食品を提案しているヤスサキ=11月24日、福井市のワイプラザグルメ館新保店

 月末の金曜日に早めの退社を促し、消費を喚起しようと今年2月に始まった「プレミアムフライデー(プレ金)」。最近めっきり話題に上らなくなったが、福井県内では今どうなっているのだろう。やめてしまったのか、それとも地道に続けているのか。スタート時に導入した企業や小売店を、追跡取材した。

 ■企業 働き方改革に一役

 IT企業のシステム・プロモーション(越前市)は2月から、プレ金には「午後3時帰宅」を実践している。従業員の山形奈実さん(35)は「金曜は土曜に比べて割安なので温泉でリフレッシュしました。趣味の読書の時間も増えたかな」と笑顔だ。10人の従業員全員が午後3時きっかりに退社とはいかないものの「プレ金を通して、残業をしない効率的な仕事のやり方に対する意識が高まった」と三田村淳一社長。普段も業務に支障がなければ、早めに仕事を切り上げるようになったという。

 大手住宅メーカー大和ハウス工業(大阪市)は、福井市の福井支店を含め全社を挙げて取り組んでいる。隔月の実施ではあるものの「午後をまるまる休み」にするのが特色。午後休分は有給休暇とし、従業員の有給休暇取得促進という働き方改革にもつなげている。福井支店総務経理課の大崎努課長は「2カ月に1回は仕事を早く切り上げるという意識が定着してきた」。業務上、大きな影響は出ていないといい、従業員からも「家族と過ごす時間が増えた」と好評だ。

 民間企業以外はどうか。福井市は、プレ金を職員のワークライフバランスの確保や、効率的な業務推進を図る一環と位置付けている。対象日には定時での退庁を促す庁内放送を朝夕に流したり、午後3時15分以降は原則として庁内会議をしないよう呼び掛けたりしている。市職員課によると、ノー残業デーや朝型勤務などの効果もあり、本年度は職員の残業時間が減少傾向にあるという。

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